“普通に見える”

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。グリーンマーリン所属、支援員の内牧です。

最近は梅雨が明けたと思えば強烈な猛暑日の連続で、エアコン等の猛暑対策が欠かせなくなりましたね。四季の変化がめまぐるしい日本といえども、もう少し手加減してほしいものです。

ことグリーンマーリンでは、利用者の皆様は猛暑に負けず通所され、頑張っておられます。今後も無理せず健康に気をつけて、夏を乗り越えて頂きたいと思う次第です。

 今回はタイトルにもある通り、“普通に見える”事に焦点を当てて、当事者であり支援員でもある一個人として、個人的な考えをお話ししたいと思います。どうぞお付き合いください。

 そもそも普通とは何か?という話ですが、今回は「職場や日常生活で関わる周りの人と同じくらいの事ができる」という意味に限定します。普通の基準って、人によって変わりますからね。

 まず前提としてお話ししたいのですが、障がい当事者が自分の特性を上手くコントロールして、できるだけ周りの人に追い付いていった結果“普通に見える”のであれば、それはとても凄い事です。

 ただ、他の人から見てわからないように上手く取り繕って誤魔化す事もまた、普通に見せる為のテクニックの一つでもあります。あるいは「自分ならこの分野は大丈夫」と思っていて、後から限界を感じてしまうケースだって十分ありえます。自分の特性を完璧に克服できるケースはごく少数だと私は思います。

 何故分からないように誤魔化す必要があるのか、それは人によって様々です。

私の場合でしたら、「全く集中できない時でも、やっている風にみせかける」という小手先の技があります。利用者の皆さんに「あの支援員はぼんやりしていて仕事をしていない」なんて思わせる訳にはいきませんからね。

 とにかく、取り繕うのには相応の理由が存在します。もちろん最善ではないのは確かですが、それも技術の一つとして認めてあげるべきだと私は思います。

 ですが、誤魔化していくのにも相応に労力が必要ですし、時間が経つほど、やればやるほど誤魔化しが効かなくなってくる事だってあります。お互いの認識にズレができたまま時間が過ぎていくと、それはもう辛い事になります。

そういう時、周囲の人がこれまで気付けなかったズレを認識するのはとても難しい事です。それまではきちんとできていた訳ですから。

 こうして語っている私自身も、取り繕うのが上手な人と出会ったら早々に気付けないと思います。私にできそうな事と言えば、限界がきた時は我慢せず話してもらえる良い関係性を築くか、大丈夫かな?と長期間に渡って疑い、心配し続ける事くらいだと思います。


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