DEIと就労の話
サンマーリン 伊藤
働くということは単なる収入の手段だけではなく、自分らしさを発揮し、社会と繋がっていく大事な行為です。
でも、誰にとってもそれが簡単にできるかというとそうではありません。
特に障害のある方にとって「働く」というのは、壁や偏見に挑む行為でもあります。
最近よく耳にするDEI(多様性、公平性、包括性)は、そんな壁を取り除くためのキーワードです。
アメリカではBLM(Black Lives Matter)運動をきっかけに、黒人差別に反対する声が高まり、企業の多様性推進が戦略の一部として重要視されるようになりましたし、MeToo運動(性別に関わらず性暴力に反対する運動)も大きな社会的変革を引き起こしました。
これらの運動は、企業や社会がもっと多様性を尊重するよう促しています。
ヨーロッパも同様に障害者支援を含む労働政策が進んでいます。
日本も少しずつ変わりつつありますが、合理的配慮や障害者雇用への理解はまだ発展途上です。
現場では障害者の特性を理解し、強みを活かした業務設計や柔軟なサポートが必要です。
ただ、DEIには批判的な意見もあります。
「配慮が行き過ぎると企業の効率が落ちるんじゃないか」とか、「属性を重視しすぎると逆に不公平になるんじゃないか」という声もあります。
アメリカでは「逆差別」なんて言葉まで出るほど反発も強いです。
障害者支援でも、合理的配慮が他の社員に負担をかけるケースもあります。
もちろん「合理的配慮」といっても、自分専用のマッサージチェアが欲しい、なんて話になるとそれはさすがにやりすぎですけどね。
大事なのは、支援が一方的な「配慮の押し付け」ではなく、みんなにとって良いバランスを保つことです。
例えば、全社員に役立つ支援ツールの導入や、職場全体の働きやすさを高めるアプローチは有効です。
障害者支援におけるDEIは批判もあるものの、社会をより包括的にするための大切な考え方であることは変わりません。
私たち支援者は、こうした議論にも耳を傾けながら、一人ひとりが自分らしく働ける未来を一緒に作っていきたいものです。
ただ、結局のところは、一人ひとりが配られたカードで勝負するしかいないんでしょうけどね。
でも人生はトランプゲームのようなわけにはいかないよ!
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