今日は八重山保健所管内で最近発生した恐ろしい感染症レプトスピラ症についてお伝えしたいと思います。

8月夏休みに複数の友人らで西表島の川でカヌーや水遊びを楽しんだ少年たちが9月に入り、複数人が頭痛や発熱など同様の症状を訴え病院を受診。発症から数日後にようやく彼らの共通点が川遊びだったことが分かり検査した所、ネズミやマングースなど野生生物の尿で汚染された水や土壌に傷や粘膜が触れることで感染するレプトスピラ症に感染していることが判明。すぐに適切な治療が施されたとのこと。この感染症は潜伏期間が３～14日あり、頭痛や発熱（39度以上の高熱が続くこともある）、節々の痛みなどが主な初期症状として現れるが、発症するまでに間がある事で、原因特定の難しさにつながるよう。あまり知られていないが重症化すると腎機能障害などで死亡するリスクもあり、昨年も八重山保健所管内では死亡者が出たとの事。

レプトスピラ症に感染しないための注意点として(1)皮膚に傷がある場合は河川での遊泳を控える(2)河川や滝などの生水はそのまま飲まない(3)河川や土壌に入る時は肌を露出しない(4)捕獲したネズミなど野生動物との素手での接触を避ける(5)農作業など野外活動をするときは長靴や手袋を使う(6)家畜やペットの尿に触れたときはしっかり手洗いする・・・などがあげられるそうです。

川だけでなく農作業するときなどもなるべく肌の露出を少なくする工夫が必要のようです。またこの感染症は南国特有かと思いきや、全国どこの地でも発生しうるとのこと。感染症は数多く存在しますが、中でも認知度の低いレプトスピラ症に関する知識を少しだけ深めて頂き、川遊びなどレジャーを楽しむ際は皆さん是非予防につとめて頂きたいと思います。

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