海を歩く

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サンマーリン　伊藤

石垣島の海がまっ平に凪いで鏡面になる時があります。

コバルトブルーの空と真っ白な入道雲がくっきりと海面に映り込むさまは、まるでウユニ塩湖のようです。

荘厳で美しく、そしてノスタルジックなものを感じます。

朝日が昇り、少しづつ気温が上がり始めるころを見計らい、鏡面の海に泳ぎ出ます。

浜辺から数百メートル、沖に向かって泳ぐと周りは海だけになります。後ろを振り向くと遠くに海岸線があり、また前方のはるかにリーフエッジの静かなざわめきが見えるだけです。

揺らぎのない平らな水の上で、大の字になって仰向けに寝そべっていると、自分が地球と一体になった気がしてきます。空と海との間にただ自分だけがいるようです。

東を向くと30度ほどの角度に朝日が見えます。まだ日差しは柔らかく、ゴーグルの青いレンズ越しに、一層青い空が頭上に広がっています。

海中にはサンゴが広がり、小さな熱帯魚が群れを成しています。時折大きなナポレオンフィッシュがいます。ウミガメがいる時もあります。

海岸から1キロメートルぐらいは水深1～5メートルほどのリーフが沖に向かって広がっており、魚の楽園となっています。

僕はツービートのクロールでゆっくりと海の散歩を楽しみます。

キャッチアップを意識したスローなペースで、ワンストロークごとに手足を一杯に伸ばして海を歩きます。

やがて体の動きが自動運転になっていきます。何も考えなくても勝手に体が動いてくれます。

一定のリズムで水を掻き、それに合わせてキックし、”息をするように”息継ぎをします。

全てが自動で繰り返されます。

頭の中では色々な事を考えています。

今夜の夕食の事、次の休日にやりたい事、最近あった面白い事、悩んでいる事、将来の事、過去の事。

とりとめもなく色々な事を考えながら泳ぎ続けます。

10月に水泳の大会があります。オープンウォータースイムのレースです。

オープンウォータースイムとは自然の水域で泳ぐことで、海や池や湖などが舞台となります。

石垣島では真栄里ビーチという半人口ビーチで行われます。

何度か出場しましたが、まだ納得する結果が出せていません。というかめちゃくちゃ遅いです。自分の前を泳いでいたのが最高齢の出場選手だったときは正直ショックでした。

でもいいんです。楽しければ。

どうすれば早くなるかなぁ、と考えながら、今日ものんびりと自分のペースで泳ぎ続けます。

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パソコン初心者の方からでも見学・体験を行っております。

『やってみようかな』と興味を持たれた方、気軽に是非覗いてみて下さい。

石垣市大川の源ビル１階。赤いノボリが目印です！

皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。

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ガルヒ就労支援サ―ビス合同会社

サンマーリン

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沖縄県石垣市大川286 丸源本店ビル1階